【第1章】10年目の精霊祭

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『っく…いない…ここ…いない』 明日は、俺の15歳の誕生日。 今日までに精霊の夢を見なければ、精霊祭に参加する事はできない。 俺は一度だけ、5歳の時に精霊の夢を見たけど、その時は俺の元に精霊は来なかった。 だってさ。 『まだ寝たい』 なんて言われたら無理、言えないだろ?。 俺だって、朝の5分は大切にする方だし、特に冬の布団は最強ですから…。 そんな訳で、そん時はせっかく精霊の夢を見たのに、俺は 「またね」 ってその精霊を寝かしつけたのさ…。 …………何だよ。 笑いたければ笑いやがれっ(涙)。 でもさ…。 精霊って、寝坊するのかなぁ?。 ……………聞いた事ないぞ。
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