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その後
なんだかんだ言いながらも面倒見の良いコウと俺
そして、あの子の3人で
色々な場所を探してみたけれど
もう…
あの花はどこにも無かった
別れの時
「ルカ君、コウ君!ありがとう、またね」
いつもと変わらない微笑み
あの子の黒目がちで潤んだ瞳が
いつまでも俺の心に残っていた
小さく笑う仕草も
小さな手も
3人でよく遊んだ
あの場所も
そして…
妖精の鍵も
まるで
俺の夢物語だったんじゃないかって
そう思うようになっていった
あの日あの場所で
君に会うまでは…
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