ある年の夏

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というか、みんな褒めてくれてもいいんじゃないかと思う。 私達を照らし続けた真夏の太陽は、傾き始めている。 空はすでにオレンジ色。空気も涼しくなってきた。 また1日が終わろうとしている。 あたしは、憂鬱な気分になってきた。 初日以外、先輩がこんな調子で、調査が一向に進まないことが原因だ。 こいつ、調査を終わらす気ないのかと思う。 しかし、先輩の泣いている姿を後輩達に晒すわけにもいかない。 結局、あたしは約1時間グチを聞き、散歩に付き合ってあげた。
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