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「ん?『異形』の名簿見て適当に選んだ。」
黒神は平然と言った。その言葉に龍希と天光に衝撃を与えた。
「おいいいいい!!勝手に名簿見るなよ!それ、プライバシーの侵害だ!龍希!全然、プライバシーの保護をしてねぇじゃねぇか!!」
「いや、確かに名簿は厳重にしてたよ!初代!それはいくらなんでもあんまりです!!」
「まあまあ、細かいことは気にするな。」
「「細かくねええええええええええ(ないです)!!!」」
2人一斉にツッコんだ。
この人、もう少し細かい事を気にするべきだと思った2人であった。
―――――
天光は席を立った。黒神が尋ねてくる。
「どこに行くんだ?」
「帰るんだよ。あんたの言うゲームに付き合ってらんねぇ。」
そう言って扉を開け、天光歩を進める時だった。
「しょうがねぇな…。」
黒神が何か言いかけるのと同時に、天光が歩を進める先に黒い穴が開かれた。
「な!?」
「強制移動だ☆」
天光は気づいて歩を止めようしたが、もう時はすでに遅かった。
元凶へと見やると、にかっと、腹の立つ笑みを浮かべていたのであった。
「うおおおおお!!!てめぇ!後で覚えてろよおぉぉぉぉぉぉ…。」
三下が言いそうな台詞を吐いて、穴の中へと落ちてしまった。
天光が落ちていった黒い穴は、そのまま小さくなって消えてしまった。
ちょうどその時、麟が入ってきた。
「あれ?天光は?」
「ああ、大丈夫、大丈夫。お嬢さん」
黒神は麟が持ってきたコップを取り、一気に飲み干す。そして、龍希に向かって言った。
「って訳で、あいつを借りるぞ。じゃあな~。」
そう言って、また現れた時と同じように黒い空間を出現させる。
「あ、あの!天光はどこに!?」
龍希は質問する。黒神は龍希の方を見て次の事を述べた。
「…幻想郷だ。」
to be continued…
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