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青年・天光がついた場所は、ある一室の部屋だった。
客人用の机とソファーが綺麗に並べていた。
その奥には、高級そうな机にそれに見合った椅子。
そこに気弱そうな青年が座って、辞書のような分厚い書類を横に置いて書いていた。
天光は、それを見てありのままに思った事を口にしながら話しかける。
「いよう!龍希(りゅうき)!!相変わらず目に悪そうな事をやってるな~。」
『後者の言葉には、わしも同意する。たまには休憩を取るのじゃぞ。』
「…ん?ああ、天光に善か。天光は相変わらず若いね。」
龍希と呼ばれた青年は傍にあった眼鏡をかけて、天光にほほ笑む。
それを聞いた天光はおどけるように言う。
「ばっか!そういうもんは歳くった婆とかにいってやれ!第一にな、野郎に言われたって嬉しくねえよ。」
「え?そうなんだ。ごめんね。」
『龍希。そこは謝んでもよかろうに…。』
バン!!
謎の声の主が言い終えるのと同時に、後ろの方から扉が豪快に開かれた。
共に、天光の背中に強烈な痛みが襲ってきた。
「い゛!?」
天光は背中を押さえて後ろを振り向く。
そこには拳を構えているツインテールの女性がいた。
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