7th

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「彼が悪くないのは、パパもママも分かってる」 「だったら!」 「分かってる!   分かってるけど、あの時の地獄のような日々を思い返すと、辛いんだ」 「だから?   だ、から、…別れろ、って?」 今の僕には、なにも理解できなかった。 頭では、なんとか理解しようと頑張っていたけど、心の悲鳴はどんどん大きくなっていった。 「も、う……聞き、た、くない」 「ゆう「出てって! 早く! こっから出てって!!」 ママの言葉を遮って、僕は叫んだ。 これ以上聞いたら、壊れてしまう。 僕が僕でいられなくなる。 .
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