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「なにしてやがるんだ、ばかやろう!」
ふいに、横から拳が飛ぶ。
「‥!」
枝片は声もなく、いきなり殴られて床に這った。
「いそげっつってんのがわからねーか!」
枝片を一発で殴り倒した男は、倒れている枝片をなおも蹴りつける。
服装からして枝片とおなじ装備班と知れた。
たぶん、装備班における枝片の先輩かなにかであろう。
そのまま枝片を引きずってブリーフィングルームを出ていった。
誰もそれを見届けているものはなかった。
千里はすでにその場を離れていた。
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