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10 「なにしてやがるんだ、ばかやろう!」 ふいに、横から拳が飛ぶ。 「‥!」 枝片は声もなく、いきなり殴られて床に這った。 「いそげっつってんのがわからねーか!」 枝片を一発で殴り倒した男は、倒れている枝片をなおも蹴りつける。 服装からして枝片とおなじ装備班と知れた。 たぶん、装備班における枝片の先輩かなにかであろう。 そのまま枝片を引きずってブリーフィングルームを出ていった。 誰もそれを見届けているものはなかった。 千里はすでにその場を離れていた。 ◆
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