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4 「その『世界中の人間』の方々に、キミは面識があるわけじゃないよな?」 ‥曽連寺千里は陽光を直視しているせいだろうか、 その目にふしぎなアステリズムのかがやきを宿している。 「ないね!たいがい、みんな知らないひとだと思うな!」と刀馬。 「ほー。それなのに嫌いというか」 「うん。キライでキライでキライで。だって、知らないひとなんかみんな他人だろ?オレが普段知ってる奴だって、たいがいはみんな他人なんだ」 「それで、その他人もたいがい嫌いと」 「そうですそうです。よくご存知で」 ◆
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