序章

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夏の夜空―。 雲ひとつなく、星が綺麗に見える。 「夜空ってさ―。」 彼は隣で空を見上げている私に話しかける。 「夜空ってさ、すっごく遠いんだけど近いような錯覚起きない?」 空に手を上げて、彼は星を掴む動作をする。 「こうやって、手を伸ばすと掴めてしまいそうになるようにさ」 私は彼に聞いた。 『どうしてそう思うの?』 彼は私の顔をジッと見て、こういった。 「だって―。」
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