第一章

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しかし歴史は思わぬ悪戯をする 荊州(新野城) 文官 「軍師殿~手紙ですよ~」 徐庶 「ん?誰からだろう……母上からだな……何々……」 徐庶は手紙読む内にだんだん不安になってきた為 劉備を呼んだ 劉備 「単福よ……どうした?」 徐庶 「実は……私の本当の名は徐庶、簡単に手紙の内容を言うと母上が曹操に人質にとられてしまったのです……」 劉備 「何!?それでどうするんだ?」 徐庶は劉備に母の下に向かう事を告げた 無論、仁君である劉備は了承したが反対する者もいたが 別れの前に酒宴を開いた そして翌日、 徐庶 「劉将軍…… この恩は忘れません…… 変わりに貴方に二人の奇才を推挙します 一人は諸葛亮、字を孔明、もう一人はホウ統、字を士元と言います」 劉備 「もしや水鏡殿から聞いた臥龍と鳳雛の事ですか?」 徐庶 「そうです…… 臥龍が諸葛亮、鳳雛がホウ統です」 劉備 「わざわざ教えてくれて有難い 達者でな……」 徐庶 「それでは……」 その時、一人の老人が走って来た 劉備 「ん……? あれは水鏡殿ではないのか?」 水鏡 「ふぅ…… なんとか間に合った…」 徐庶 「先生!!どうなさいましたか?」 水鏡は息を切らせている 水鏡 「徐庶よ……まさか劉将軍の下から去るつもりではないな?」 徐庶 「…はい…… 実は…母上が………」 手紙の事を話す徐庶 水鏡 「………… 解せんな……」 劉備 「どういう事でしょうか?」 水鏡 「徐庶の母はいわゆる賢母じゃ…… わしもよく知っておる そんな事で息子を呼ぶとは思えぬ…… 恐らくは曹操の配下の計じゃろうな」 徐庶 「しかし母は……」 水鏡 「まぁ待て…… 今いけばお前の母は自殺するじゃろう」 劉備 「しかし……」 水鏡 「わしに考えがある ……耳を貸せ……」 徐庶と劉備の耳元で何か言う
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