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新野
劉備
「そろそろ使者が着いただろう……
全員、喪服を着て徐庶が死んだ噂を流せ!!」
一同
「はっ!!」
徐庶
「殿……
そういえば孔明とホウ統はどうなさいました?」
劉備
「孔明の屋敷を二回ほど尋ねたが留守だったのだ……
ホウ統は劉封に捜しに向かわせているのだが……」
劉備と徐庶が話していると
突然、劉封が飛び込んで来た
劉封
「義父上!!ホウ統殿をお連れしました!!」
ホウ統
「へぇ……貴方が劉備ねぇ……」
ホウ統は若干酔っていてニキビをいじっており
その場にいた全員が目を疑った
すると劉備の耳元で徐庶が説明する
徐庶
「殿……実はホウ統は無類の酒好きで常に飲んでおり
礼儀知らずですが……
軍略においては私を遥かに凌駕します……」
劉備は何となく理解すると
劉備
「貴方が鳳雛先生ですか?」
ホウ統
「あぁそうだよ……」
劉備
「では鳳雛先生、少し先生を試してもいいでしょうか?」
(酔っている中でどれだけできるか知らんが……)
するとホウ統は
ホウ統
「……どうせ曹操を釣って徐庶の母を樊に来させて徐庶の母を助ける話なんでしょう?」
劉備
「何故言おうとした事を!?」
かなり動揺している劉備
ホウ統
「やっぱりねぇ……
喪服や噂で徐庶が死んだと思わすとしたらこれしか思いつかないからね~」
劉備
「お見それしました……
願わくはこの劉備に先生の力を貸して貰えませんか?」
ホウ統
「……わかりました……
こんな酔っぱらいでよかったら将軍に手をお貸しましょう」
ホウ統は酔がさめたらしい
劉備
「これからお願いします先生……」
ホウ統
「いえいえ……
臣下なのですからホウ統と呼んで下さい」
徐庶
「ふぅ………」
(殿が冷静でよかった……)
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