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赤「丸っ...」
橙「すばる...くん??」
赤「~~~~~っ
勝手に消えんなや顎っ!!」
橙「え??
ちょ...っ
待って!!
なんで??」
赤「...なんでって
何がやねん!!」
橙「や...
だってあれ全部...
夢やないんですか??」
...は??
どういうことや!!
橙「―――俺
ここに長期入院してるんです
で、こないだおっきい手術して
一応成功したんやけど
そのとき
しばらく意識不明やったらしくて...
どうもその間にすばるくんと逢ってたみたいです」
赤「それって...
幽体離脱ってやつか...??」
橙「多分」
なんやそれ...
橙「すばるくん!!」
いろんな事がありすぎて
頭がついていかへん...
でも......
-ポタポタ-
もうそんなのどうでもええ
赤「もう二度と...
会えないかと思ったやんか.....グスッ...」
橙「...ごめん
俺さ...もしあの時間が
夢やったとしても退院したら絶対に
すばるくんに逢いに行くつもりでしたよ
―――ねぇ
今度はガラスなしで触らせて下さい??」
赤「...おんっ」
―――4度目に触れた手は
大きくてごつごつした男の手やった
それが嬉しくて、愛しくて
俺は初めて丸を抱きしめた
end.
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