じゅうよん

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高らかな音がしてエレベーターの扉が開くと、向こう側はほとんど音のない世界。 長い廊下にふわふわの絨毯が敷かれ、いくつかの扉が等間隔で並んでいる。 そこがホテルの客室フロアだと一目でわかった。 「こっち」 そう言って目的があるかのように歩く部長に着いていく。 何? 何で部屋に……え、ま…まさか……? えぇー!? そんなっ、まだ付き合って一週間くらいだし、まだ早いよ! それに、心の準備だって…… そんなことを考えてしまい、急激に体温が上がってしまう。 「桃花?」 「ひゃっ!?」 突然立ち止まるものだから、部長の背中に思いっきりぶつかってしまった。 「ははっ、大丈夫?」 「だ、大丈夫でふっ」 噛んだ! でふって! こんなんじゃ意識してるのがバレてしまう。 と思った時にはもう遅く、部長の口角が上がってしまった。
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