じゅうご

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「……あぁ」 それは肯定か否定か、どちらなのかはわからなかったけれど、それ以上は聞かなかった。 「おじさんが社長で、サラが副社長だってことは聞いたな?」 「はい」 「仕事は聞いた?」 そういえば聞いていなかったな、と首を振った。 はぁ、と部長が吐き出した白い息がたちまち闇に溶ける。 「そうだな。簡単に言えばアクセサリーを扱った仕事をしてるんだ」 アクセサリーと聞いて、わたしの首で光る宝石を思い浮かべた。 「俺の父親とサラの父親は昔からの友達らしくてね。アメリカから仕事で日本に来た時は、必ずサラがくっついてたな」 小さなサラさんは容易に浮かぶのに、子供の頃の部長は想像できない。 今みたいに、意地悪に笑ったりしていたのだろうか。
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