じゅうはち

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「連絡するから」 慌ただしくもそう告げる彼と別れてから、何時間待っても携帯は鳴ることはなくて。 いつの間にか寝てしまい、仕事始めの朝を迎えても、やっぱり携帯は無言のままだった。 「忙しいのかな……」 一人呟いても返事が返ってくるわけもなく、ただ溜め息が漏れた。 連絡がないなんて初めてのことじゃない。 年末から年明けにかけてなんて、今なんかよりずっと長い時間音信不通だった。 そもそも部長からメールが来たことなんてないし、電話だって数えるくらいしかない。 なのに、たった半日連絡がないだけで寂しいと思ってしまう。 大丈夫、会社に行けば会える。 何も聞けなくても顔は見られる。 それだけでいいじゃない、と自分に言い聞かせて出社準備を始めた。
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