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閉まったままのカーテンを開けて、ベッドのお布団を直す。
それだけで、今わたしにできることは終わってしまった。
洗顔とか歯磨きがしたいけど、ここを出てもいいのかわからない。
耳を澄ませても話し声は聞こえないし、どうしようかと考え込んみ、暫くしてからドアを開けて様子を覗いてみることに。
目の前のリビングには誰もいないようだ。
パジャマを抱えてソロリと寝室を出ると、リビングと廊下を仕切るドアの向こうから僅かに話し声。
やっぱりまだ誰かと話をしているらしくて、廊下には出られない。
歯磨きはもう少しだけ我慢して、ラグマットが敷かれた床に座り込んだ。
「何で入れてくれないわけー?」
「おいっ」
「へっ!?」
リビングのドアが音を立てたかと思えば、不満げな声とちょっと怒ったような声がして、わたしは慌てて振り返った。
「……桃花ちゃん?」
「つ…都築さん……」
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