にじゅうよん

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そういえば、眞生さんに連れられたサラさんのホテルにもすっぴんで行ったんだった。 自分の女度の低さを反省するしかない。 「何でー? かわいいんだからいいじゃん。あ、冷めないうちに食べてね。はい、コーヒー」 「あんたはこっち」 都筑さんが差し出したコーヒーカップを、いつの間にか彼の背後にいた眞生さんが取り上げて、わたしの前にはオレンジジュースの入ったグラスが置かれた。 都筑さんから奪ったコーヒーを飲みながらわたしの正面の椅子に座る眞生さん。 「で、孝太朗は何の用?」 プライベートでしか見ることのできない眼鏡姿の眞生さんが問うと、都筑さんはチラリとわたしを見てから洗い物をする手元に視線を戻した。 「別にぃ。暇だったから遊びに来ただけ」 これは、もしかすると。 意味ありげな都筑さんの視線に、オムレツとトーストのお皿を持って立ち上がる。 「……桃花?」 「あの、お話があるならどうぞ。わたしはあっちに行ってますから」
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