序章

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「さて、今日も下々の民の声を聞き正しき、道に導かねばなるまいぞ」 今その身に降り注ぐ日の光にも似た、神々しい声で発せられた。 … …? …?! 「ってか、発しないし!」 と少々遅れぎみのツッ込みを入れる女神様。 ええ…そうですね そう、確かに発してなどいない。 正しき道とか 導くだとか ましてや下々の民だとか! そんな言葉を発する訳はないのである。 何故なら ぁあ…何故ならば 信じたくない いゃ!信じられない 世に比ぶる物のないほど美しい女神が 女神様が~~~っ! バコン!! と乾いた音が響く。 またしても少々…いゃかなり遅めのツッ込みだがその分威力は増していた。 「痛ぁ~い、ナニも殴らなくったっていいじゃナイですかぁ(涙)」と一応抗議してみる。
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