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男はまだ嗚咽を漏らしているさなえの唇に自分唇を重ねた。
「泣くな。」軽くキスを交わした後、そう命令する男の口調にはしかし幾分優しさが混じっているようにさなえには思われた。
さなえの嗚咽がおさまってくるのを待って、男は左手をさなえの腰に回し、強く抱きしめながらキスをしてきた。
さなえは今まで泣きじゃくっていた事も忘れて、男とのキスに没頭した。体がとろけるような感覚に包まれていた。
男はキスをしたまま右手でさなえの背中から脇腹、お尻へと撫でるように愛撫した。
「アァ…。」口を塞がれてはいたが、さなえは思わず声を漏らした。
男の右手はやがてさなえの下半身に延びてきた。
さなえは思わず腰を引きかけた。さなえの下半身はすでにかなり濡れているのを自分でも感じていたのだった。男にそれを知られるのが恥ずかしくて、無意識に男の手から逃れようとしたのだった。
しかし男の左手でがっしりと腰を抑えられていては、無理な抵抗だった。
「足を開け。」男はそう言うと、さなえのお尻をピシッと叩いた。いつの間にか両足に力が入っていて、股を閉じていたようだった。
おそるおそる、さなえが少し足を開と男の指が巧みにさなえの花弁を捉えた。
下半身がズンと重くなり、激しく快感が脳を直撃してきた。
「アッ、アァ…、イ…。」さなえは耐えきれなくなって声をあげた。
男の指の動きに連れて、さなえの下半身からはピチャピチャと音がしてきた。
「もうびしょ濡れだぞ。さなえはいやらしい女だな。」男はさなえの耳元でそう囁いた。
さなえは恥ずかしくてうつむいたままだった。しかし、すでに体に火がついた状態のさなえは、『もっと。もっと。』と心の中で叫んでいた。
男は親指でさなえの花心を刺激しながら、二本の指で蜜壺をかき回した。
「アア…。イィィ…。」さなえは半狂乱になりながら快感をうったえ続けた。
男の手からはさなえの愛液がポタポタと滴り落ちた。
「アァ…イィ……イッ……ク……。」
男の手の動きが早くなった瞬間、さなえは急にのけぞったかと思うとガックリと崩れ落ちそうになった。
男が強い力でさなえを支えた。
「早いな。もうイッたのか?」男は蜜壺をかき回していた指を抜くと、さなえの口に差し入れた。男の手はさなえの愛液でびしょ濡れであった。
「なめろ。」
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