思惑

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「そうか。どうやら大変な事態のようだね。私は孫と遊んでいただけだったというのに」 「はい。しかし、何故このようなことになってしまっているのか本当にさっぱり見当がつかないんですよ」 「そうなのか。とにかく、孫にあいさつでもしてもらえないかね?」 返事をするヒロシさん 老人は俺達に言う 「君達もきたまえ」 言われなくても行くっての 老人と一緒に女の子のそばまで行った ヒロシさんが女の子にあいさつをする 女の子は無邪気な笑顔で言う 「こんにちわ!」 可愛らしい。 女の子は俺と翔大の方を見た 「あっ!悪い人だ!」 俺と翔大は愛想笑い まぁいつもならイラッときたかもしれないが、こんな状況だとこういう小さい子の無邪気な反応は癒されるものがある 老人はそんなやりとりを見つめて少し微笑んでるようにみえる
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