波乱万丈

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女の子の声で我に帰る そういやヒロシさんって忍者だったんだ… 「すげぇ…」 翔大が呟く 「なかなかやるじゃないか」 老人が言った さりげなくこのじいさんいちいち上から目線なんだよ 「すごいっすね」 ヒロシさんに言った ヒロシさんは答える 「この壁の部分だけ叩いたときの音がちがいましたからね。この部分だけ何かあると思ったんですよ」 ヒロシさんは全く息を切らす様子もない 流石忍者… しかし、だから壁をノックしていたのか そして穴の空いた壁に目を向けるとどうやら通路が見える 俺達は壁の穴をくぐり、通路にでた 通路の先には 扉だ 今までと違い、扉は高級感溢れる作りとなっている 俺達は扉の前に立ち、少し話をする 翔大が俺に言う 「明らかボス戦っぽいな」 「いや、ボス戦って…なんのゲームだよ(笑)」 「ジョークだよジョーク」 お互い苦笑していたが、あながちまるでボス戦って感じがしないでもない ヒロシさんが言う 「開けますよ…」 俺達は頷いた ヒロシさんは扉を開けた 目に広がったのは 部屋だ… 社長室? そんなオーラがにじみ出た部屋である 部屋はかなり広く、奥の真ん中の方に高級感溢れるデスクと椅子がある 冷蔵庫も置いてある エアコンもあるようだ だが涼しい、温かい、などは感じなかった 普通である 俺達は部屋に入った
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