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するとふたりの空気を遮るかのように横から聞こえる声。
「あの…、すみませんが荷物どうしましょうか?
我々も指示してもらえないと困りまして…」
状況が掴めないが何かトラブルだと察した引っ越し業者は申し訳なさそうに言った。
そうだよね…なんかいい解決法考えなくっちゃ。
…美由は考えた。
でも実は先ほど抱き締められたことばかり頭について思考が停止してしまっていた。
抱き締められちゃった…。
あんなの初めてだよ。
あんな口悪いのに優しかったし、
しかもドキッとしちゃったし。
美由は泣かされたこともすっかり忘れ自分の世界に入っていた。
「とりあえず…
空いてる部屋と場所に俺の荷物入れてください」
えっ?今…なんて?
って、えっーー!?
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