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「えーっ!?」
思わず叫んだ美由の声に、男は眉を歪ませた。
「んだよ、うっせぇなぁ。
ってか、俺もお前も無理なんだからいい解決法見つかるまで一緒に住むしかねえだろ?
元々ルームシェアだったんだし。
部屋にもカギ付いてるからプライバシーは守れるし…
困ることねえだろ?」
いやいや。だろ?って。
困りますよもちろん。
私曲がりなりにも女ですし。
男の人にも免疫ないし。
しかもイケメンだけど俺様っぽいし。
…こんな展開ってアリ?
「ハハッ。
ほんとわかりやすいな。
心配しなくても俺ガキに興味ないから。
あ、残念だったか?」
男が言うと、
美由は首をブンブンと振って否定した。
「そんなわけないじゃん!
何で全っ然知らない男の人と一緒に住まなきゃなんないのよ…」
涙目で訴える美由。
「だから…、しょうがねぇって言ってんだろ?
俺だって他人と…しかも女と住むのなんかイヤなんだよ。
ただ、ここの物件は職場も近いし何故か気に入ったから…ルームシェアって条件を飲んだんだ。
ま、お互いちゃんと確認しなかった落ち度があるわけだし。
お前だったら…まあ…いっかと思ったんだ」
え、私なら?
「お前が…」
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