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「はぁーい。」
美由はドアを開けた。
「やっほー!久しぶり!美由ちゃん元気だった?」
「優磨さん!?」
現れたのは優磨だった。
「そー!覚えててくれて嬉しいよ!
ちょっと今日は用事あってさ。
秀士は??」
「先生は、学校ですよ。
もうそろそろ帰ってくると思うんですが…
よかったら、入って待ってます?」
「うんー!!そうするっ!」
待ってました!とばかりに優磨は答えた。
「あははっ、じゃ、どうぞ。」
やっぱ、ひとなつっこい人だな。
美由はコーヒーを出し、優磨の向かいに座った。
「どう?あいつとは上手くやってんの??」
唐突に優磨が聞いた。
「えっ?っはい。まあ、何とか?」
「ははっ。ならよかった!結構俺、心配してたんだよ?相手は無愛想無関心俺様ヤローだろ?」
「わぁ!そんなこと言ったらどっかから出てきますよ?!もうこれ、パターン化されてるんですから!」
「え?なんであいつ幽霊扱いなの?」
「あ、いや、何でもないです。
まあ、俺様ってとこは否定しませんけど、無愛想で無関心なことはないですよ?」
「え?そうなの。意外だなぁ。やっぱり……
まあ、いーや。
ところで美由ちゃんは夏休みなのにどっか行ったりしないの?」
「やっぱり?
やっぱりそう思いますよね?!
なのに私毎日補習だし、親友は合コン三昧だし、全っ然エンジョイ出来てないんです!!」
「そりゃ、可哀想に。彼氏でもいたら違うんだろうけどね!
なんなら、俺が遊びに連れていってあげようか…って
秀士!?」
「お前、なに口説いてんだよ。」
驚く優磨に美由は振り返った。そこには妙にイライラした秀士が立っている。
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