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その時…
「放せよ!」
え…?
斎藤先生?
今…帰りなんだ…
そう言って、秀士は美由の腕から男の手を乱暴に引き離した。
「こいつ…、俺んだから触んじゃねぇよ」
その睨みにびくついた男は諦めたのか、
「覚えてろよ」と、…いつの時代??と言うような捨て台詞を吐き、足早にその場を離れた。
「なんちゃって」
秀士は美由の方を向き舌を出して見せた。
「…しょぼい奴だよなぁ。
あんなはったりで逃げちまうなんて。
…けど今の、冗談にしちゃ上手かったろ?」
ハハハっなんて笑っちゃって…
ほんとは…なんで教師だって黙ってたの?
とか…
怒りたいことあったのになぁ…。
「…先生?
助けてくれてありがとう」
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