離れた時間

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次の朝。 秀士は美由よりも早く起きてテーブルに座り新聞を読んでいた。 そんな秀士のところに美由はズタズタと歩いて行き、明らかに不機嫌な顔でいた。 「昨日のっ…… どうゆう意味?!」 眉間に皺を寄せ美由が問い詰める。 「…昨日の? あー…キスしたこと? どうもこうもねえよ、そのまんまの意味」 当たり前のように秀士が答える。 「そのまんまって何? なんで…キスなんてしたのよ!?」 美由は涙目になりながら必死に問いただした。 「なんで…って、 お前のこと苛めたらおもしろくて……つい? したくなったからした。 そんだけ」 つい?したくなった?そんだけ? 私の大事なファーストキスだったのに…。 つい、やっちゃった……みたいなのが許せないっ! 「アンタには…たったそんだけかもしれないけど… 私とのキスなんてなんでもないかもしれないけどっ… 私にとっては大切な初めてだったんだから。 ばかにしないで!」 そう言い残し、美由はダッシュで学校へと向かった。 美由のいなくなった部屋で秀士は頭を抱えていた。 「んだよ…くそっ…」
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