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そんながっかり?されても困るんですけど…。
ってか、何がやっぱり…?
男の言いたいことが全く読み取れない美由は、彼の次の言葉を待った。
「俺のルームメイトの名前…
佐久間亮介…」
「えっ!?
それ…私のお父さんっ…!?」
開いた口が塞がらないとはこうゆうことなんだ。
「あの、ち、父は今海外で…
しかも、母もいますし…ちょっとルームシェアは無理かと…」
とんちんかんな美由の答えに更に男は大きくため息をついた。
「お前は、あほか…。
わかんねえのかよ?
お前のルームシェアの相手…多分…俺」
え?
美由は一瞬の沈黙の後、大きく息を吸い込んだ。
「はぁ!?
どうゆうことっ?!」
美由はひっくり返りそうになるほど驚いた。
「くそ、面倒くさがんねえで、事前に会っときゃよかった…。
この家…名義、親父さんだろ?
んで、その佐久間亮介のままルームメイト募集してたぞ?
しかも異性お断り?
そりゃ、男が来るよな…」
呆れたように男が言った。
「うっそー!!」
お父さんっ!何やってんのよー!
娘を心配してのルームシェアなのに…これじゃ意味ないじゃんっ!
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