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氷河は傲慢先生を何とか説得して職員室から連れ出した。理由はアレだが命懸けで(笑えない)
しかも永倉も僕も片足突っ込んじゃったわけだし…頑張るしかないか
「で、私に何か用があったんじゃないですか?」
「それは…」
「足音が消えましたね。どうぞ」
スッと場所を空けるノワール先生。戸の前ががら空きになる
「……え」
「私ではなく職員室に用があるんでしょう」
笑顔を浮かべたまま、コピー機でも使うんですか?と付け加える
「氷河君が先生の宿題を忘れた、違いますか?」
「い、いえ…」
呆気にとられたまま先生を見る。視線を隣に移すと、永倉も同じように立ち尽くしていた
「居眠りしてたからちゃんと宿題やってくるか心配だ、って言ってましたよ。傲慢先生」
先生が?
「えっと…次は忘れないように、良く言っておきます」
「お願いしますね」
ノワール先生はそう言うと、職員室に入って自分の席に着いた。隣で帽子屋先生が微笑んでるのが見える
ほぼ同時のタイミングで顔を合わせる僕達
「行こうか」
「え、えぇ」
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