155人が本棚に入れています
本棚に追加
「今日は美人さんと一緒なんですね」
彼は人好きする笑顔を私達に向けた。
低くて優しい声と素敵な笑顔に胸が高鳴った。
「娘だよ。凛子っていうんだ。仲間に入れてやって」
「天道誠治です。よろしく」
「…どうも」
差し出された手の大きさに胸がときめいた。
握手しながら彼の視線に顔が赤くなるのが分かった。
「凛子さんて素敵な名前ですね。大学生ですか?」
「いえ、高校生です」
「どこ?」
「緑ヶ丘」
最初のコメントを投稿しよう!