悪友

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かなり精神的ダメージが大きかったのか。 ヨレヨレ状態で部活のメニューをこなした松嶋はヨロヨロと帰っていった。 いつもなら悪ふざけする福田・原田コンビも大人しかったので今日は静かな部活動だった。 憔悴しきった松嶋は、とても寄り道に誘える雰囲気ではなかった。 そのため珍しく二人きり。 「今日ほど3年が引退しててて良かったと思ったことはねぇよ」 「確かに」 原田が大きく頷く。 十月の今、加藤凛子が部活に顔を出さないことが、とてもありがたかった。
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