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「なんて、超私らしくないですね……」
ボソっと言ったつもりだが、自信が無かったのか携帯のマイクまで塞いで呟いた
「はあ~それで超仕事ですか?」
「いんや、業務連絡だよん」
「業務連絡?」
「いや、アイテムが解散してから随分経ったじゃない。まあ、前の案はどっかの誰かが命令を聞かないからおじゃんになったけどさ。そろそろ、再編成しなきゃいけない訳よ」
「………………」
彼女はため息すら吐かない
自分がもっとも恐れていたことだというのに
心の何処かでこうなることは理解していたのだろう
「返答ないけど、前みたい逃げたりしないでよね。集合場所はアンタの居るそこで良いか」
「私はここで超待っていれば良い訳ですね」
「んま、そんな感じよ。じゃあ、最悪のファーストコンタクトを楽しんでね♪」
聞き返す前に通話が切れていた
今度こそ彼女の口からため息が零れ落ちた
アイテム、彼女が身を置き、唯一無二の友人達と共闘したチーム
彼女はここに誰が来てもアイテムとして向えることはまず無いだろう
彼女は窒素装甲(オフェンスアーマー)絹旗最愛
《学園都市》に残った最後のアイテムメンバー
彼女は一人でも戦い続ける
友人達が帰って来る場所を守るために
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