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「それで、マジでアンタが私の仕事の仲間って本当なの?」
「ええ、超不服ですが。そうらしいですね」
ファミレスの一角だけが険悪な雰囲気に包まれていた
それがどれほどかというと
昼時になり混雑してきたファミレスで彼女達の近くの席だけ客がいないというほどだ
険悪なのも仕方あるまい
二人は先日、殺し合いをしたばかりなのだから
「あ~あ、この仕事一抜けた。こんなガキんちょと仕事なんて出来るわけない決まっているじゃないですか」
「へえ~どの口が超語るんでしょうね。まさか、私の超敗北した相手な訳ないですよね」
「まぐれで勝ったくせにいい気にならないほうが良いですよ。最初のうちは圧倒的に負けていたんですから」
「圧倒的に勝っていた状態から負ける方法が私は超知りたいですね」
「良いですよ。この場で教えてあげても」
「また、負けた時に許しを請う土下座の方法を超考えておくべきですね」
二人の間で火花が散った
そして、ステファニーは持ってきた大きな荷物
愛用の軽機関散乱銃に手を掛けた
一方、絹旗もテーブルを持ち上げようと準備している
しかし……
「あの~私が共に仕事をする絹旗氏とステファニー氏で合っていますでしょうか」
それを止めたのは露出度満天で青少年に如何わしい妄想を抱かせる浴衣を着た少女の一言であった
彼女は不安気も無くテーブルの横に立っている
「確かに……」
「そうですけど……」
一瞬だけながらも冷静になった二人は大人しく手にしていたものから手を放した
そして、少女はステファニーの隣に座る
「某は郭という者でございます」
丁寧に
そして、深々と挨拶した郭の姿に絹旗とステファニーは自分の大人気なさにうなだれる
まあ、もちろん、諦めた訳ではないのでいつか決着をと思っているだけだが
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