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「大丈夫か?」
「なっに言って、」
ゴホゴホ、苦しい。
背中を撫でてくれる葵くんの手から酒をもらう。
ぐいっと飲んで、
あ、やばい、
今日飲みすぎた。
くらくらする頭、
もう何も考えられない。
「こーくん?」
「あお‥、く‥」
「‥‥、‥」
気を失う前、
葵くんが何か言った気がしたけど、
遠のいてく意識ではわからなかった。
(帰らなくちゃ‥)
(迷惑をかけないように、邪魔にならないように)
(この人たちの一番じゃないから)
(この人たちにすがっちゃいけない)
*
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