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201011190001
『日本文化新聞舗』
刻光船、刻きざみたりけり、光の箱船。
泉出て、松舞う都そぞ、漫ろなりけり。
唐茄子や、キムチ和えなど、配りそうろう。
冬言の、夢現つとぞ、必ず守らん。
唐衣、世に秀でみて、初るるに、たりれし。
初原の誓いまもりし、遠縁の、桃の節句、いと、詫びしけれ。
寂しくも、別れ、決まりし、刻冬の、その次の春ぞ、また巡り合わん。
枯れ出でし、水の沸き立つせせらぎの、この始まりぞ、夢忌憚なりけれ。
勝ち春の、強き酌にて、漫ろえの、あの風雅よぞ、また来る年ぞ。
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