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まだ近くにいる雄馬は軽く返事をしてさらにスピードを上る。
暫く流れ星を目指して走っているとついに流れ星ではなくなった。どこかに落ちた。方向からして雄馬の家の近くなのは間違いないだろう。
(もろ家の近くじゃんか)
数分後、家に着いた。
「嘘だろ!!マジ勘弁してくれよ」
予想通りドンピシャで雄馬のアパートに落ちていた。
(うわーしかも俺の部屋だし…)
部屋からは煙が出ているが、おそらく火事には成っていないだろう。アパートの周りには何事かと人が集まっている。
「あらぁ、雄馬ちゃんじゃない。今帰りだったの?」
ゴツい体をしたスキンヘッドのおっさんは親しそうに雄馬を呼んだ。
「あ、ああそうだけどよ……一つ聞いて良いか?」
「んふ、なぁにん?」
このおっさん喋り方から仕草まで完璧にオカマだ。
「あそこ…俺の部屋だよな……。」
「んー?あっそうみたいね!雄馬ちゃんの派手なパンツ干してあるし。」
「何であんたが、俺のパンツ把握してんだよ!!……でもまぁそうだよなぁ…だって……」
その先の言葉を言わずにアパートに目を向けると二階の一番端の部屋に落ちている。
そこは雄馬の部屋は紛れもなく雄馬の部屋だ。
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