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先輩
サングラスをかけた
ガタイの良い男が入ってきた。
和やかな空気が、
一瞬で変わったのが分かった。
ソファに座っていた男達が一斉に立ち上がる。
「ち、ちわーっす!」
「お疲れ様です!」
え?
え??
誰だれ?
なんで皆挨拶してんの?
ガタイのいい男は態度が悪く、両手を開いたまま
ドカッと椅子に座った。
こいつ、なんか嫌だな…
「お~、まぁ座って座って~。
あ、女の子達初めまして~
Kで~す。」
ダルそうに、Kと名乗る男は言った。
Kと一緒にもう一人男が入って来た。
こいつはJr.Kとしよう。
だってイニシャルが同じなんだもん…
B「K兄さん、今日仕事早く終わったんすか?」
兄さん?
私は小声でCさんに聞いた。
Kさんって、Bさんのお兄さんなの?
Cは首を横に振り、言った。
C「Kさんは俺らの先輩。
俺らの世界では、年がどうであれ
この業界に入った順から先輩になる。
上下関係にはすごく厳しいんだ。」
芸人って大変なんだな…
ってゆーかこの男、K…
態度悪すぎませんか??
後輩を顎で使ってる。
みんなペコペコしてる。
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