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世の中には、「真面目で大人しい」人と「不真面目で騒がしい」人の計二種類に分かれると俺は考える。
現に、俺は今受験生だ(高校だが)。
訳有りで18歳で高校受験なのだが、かなり真面目に勉強している方だ。
だいたいが18歳で「高校を受験します!」と言われたら、大抵の人間は抵抗するだろう。
最初はそう思った。
“いじめられたりするのだろうか?
差別や偏見をする人間がまだ居るのだろうか―?”
寝ても覚めてもこう考えるのだから、きっと潜在意識というものが俺を不安にさせているのだろう。
しかし、今現在日本に“18歳になったら高校に行ってはならぬ”という決まり事など無いし法律にもない。
ただ、人間の意識がそう定着させているのだ。
さぁ、まだ18歳の青少年よ!
諦めてはならない!
寧ろ、「勉強したいが為に、その歳でも諦めない粘り強さ」を認めて欲しい。
良いじゃないか、20歳以上21歳未満までは高校で勉強させて。
昔は寺子屋で勉強したい人だけ集まってたんだぜ?
ま、俺が何を言っても世界は変わらないだろうがな。
俺、小澤一哉(おざわかずや)は普段働かせない頭を働かせ、自分をそう信じさせた。
…それは良いのだが…
「ここの数学、分かんねぇ…」
ああ、また今日も数の悪魔に頭を支配されるのか。
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