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「お邪魔します。」
ウィルは、ローラの自宅へ入っていく。
すると家の中には、キッチンで料理を作っている女性の姿がある。
20歳前後あたりの若い女性で朱色の髪を巻き毛にしている。それを2つに分けているため巻き毛のツインテールになっている。
エプロンを体にまとい、家事をこなしている姿でありそれを見れば誰でもお手伝いさんだと認識できる。
「あらウィルさん。お疲れ様です。」
「はいリリスさん。無事お嬢様の警護を完了いたしました。これは、集落の住人からのお礼だそうで。」
「へえローラちゃんは、やっぱり凄い人望があるみたいね。」
リリスと呼ばれた女性は、机に置かれたかごを見て母親らしく嬉しそうにしている。断じてローラの母親ではない。
「じゃあ私はこれで・・」
「ウィルさん。ちょっと待ってくださいな。」
リリスは、思い出したようにウィルを呼び止める。
「これから朝食にしようと思っているので食べていきません? そこのお二人さんも一緒に。」
するとラニールがこっちに向かって飛び込んできた。
「リリスさん! あなたは何て何て優しい方なんだ。それに・・・・お美しい。」
「な・に・が・よ。バカァァ!!」
「っ!!!ギャァァァァ!!」
ニャラーチェもそれに付いてきており、またまた鉄拳制裁。
喋っている途中で殴ったためラニールは思いっきり舌を噛み、悶え苦しんでいる。
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