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「リリスさん。私も手伝うから。」
そう言ってローラは、出来上がった料理を皿にまとめ机へと運ぶ手伝いを開始していた。
リリスはその中で料理を再開し、みんなには背を向ける形になっている。
「り、リリスさん。私も・・・・」
「いえ、結構です。ウィルさんは、そこで待っていてくださいな。」
手伝いを志願しようとしたウィルだったが、リリスの柔らかな遠慮に下がらざるおえなくなる。
元々の性格からかウィルは、窮屈な椅子に座りながら落ち着きが失われている。
「しっかし、ローラちゃんの歌声は今日々々も素敵だったよな。さすが俺の嫁。」
ラニールは、そんなこんなで自分勝手な発言を吐露している。
「あっそ。勝手に言っていればいいのよ。」
ニャラーチェのそんな態度を全く気にしないと言わんばかり。それに比べラニールは、憮然とした態度のままだ。
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