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一人の大柄な男が歩いていた。
その男は、黒色の短髪で少し目付きが悪い。
背中には、太くて質量のある剣を差してあり自分の体重の糧(かて)となっている。
そのため一歩一歩が重そうに見えるのだが、その男の表情から鑑みるにそうは思えなかった。
ただゆっくりと歩を進めているだけのようだ。
その男は、とある場所に来ていた。
それはこのバンドメイツには、重要な集合場所。男は、そこに入っていく。
「クロードも来たか。」
その男は、クロードと呼ばれた。
クロードの前には、幾人かの人が鎮座していた。
あまり多くはなく、声をかけてきた男は明らかに何らかの重鎮という印象を受ける。
「ああ。始めてくれ。」
「では、始めさせてもらう。これは重要な事を決議するものだ。皆も心して臨むように。」
クロードと呼んでいた男は、この場を仕切っていた。
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