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「そこでクロード、その役は君が適任と我々は判断したんだ。」
今の状況からクロードを指摘してくる。
「俺は別に構わない。だが一つ提案がある。」
クロードは、ここに来て最初の開口である。そこから吐き出される声は、何かしらこもっている。
「ほう? 提案とな?」
「人員増強。俺の弟子が適任だ。」
「確かビスマルクとかいう小僧か? 実戦を積むにはまだまだ若造だと我々は考えるが。」
ビスマルクという名の少年は、実力者クロードの弟子にあたる。
その名前に男は、少しためらいが生じていた。
「俺には、そんな若造には見えない。どうしてもダメか?」
クロードは、かすかな声に自信を込めてそう言い放つ。
「いや・・お前がそこまで言うんだ。信じよう。」
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