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「それは、気をつけてもらいたい。防ぐのはまだ容易な方だからな。」
闇夜は、北にそびえ立つ十字架に太陽が重なっておきる事象である。
その闇は、障害物を貫通する事はできず何かの建物の中にいるだけで防ぐ事ができるらしい。
「それなら最小限に注意を払えば大丈夫だ。」
「最後に言っておく。蒼歌の巫女は、我々にとっては希望に同なる存在だ。決して悲を交えてはならない。慎重に行け。」
蒼歌の巫女と呼ばれる少女ローラは、バンドメイツにはなくてはならない存在だ。
しかし、ローラは人々の死をあまり好まない。
それにより、力の不安定が危惧されているのだ。
「分かった。ではこれにて」
クロードは、その場から離れていった。
残された4人は、その後も深刻な面持ちを隠せないでいた。
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