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「・・・」
クロードは、持っていた木刀を下に向ける。
それを機に決闘は終了した。
「やはり・・・俺がお前を選んだのは正しいようだ。」
ビスマルクは、その言葉を聞きすかさず顔を上げてクロードの表情を伺う。
するとそこには、クロードの優しげな表情が目に飛び込んできた。
「でも・・・僕はあなたに負けました。何も賞賛できる部分なんて。」
「お疲れ様。」
エリスは、ビスマルクの傍らに来ていてタオルを差し出していた。
いつの間にか汗が全身から吹き出しているのをビスマルクは実感しながらも、すぐに受け取るような事はしなかった。
クロードは、既にビスマルクを見ておらず家へと入っていく姿が見える。
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