Ⅰ話「蒼歌の巫女」

4/6
前へ
/74ページ
次へ
ーーーーーーーーー 「大天司様。どういたしましょうか?」 ある場所に青年の透き通った声が響き渡る。 そこは、デスヘヴン内に存在する神秘の場所。 5人程の男女が一列に並び、眼前にいる男を一斉に見ている場面である。 大天司と呼ばれた男は、1人だけいる異質の雰囲気を放つ人物である。 「早く蒼歌の巫女を始末しろよ。アイツさえいなければ、全てを掌握できる。」 「しかし・・あそこには手強い人間が・・」 返答をした男は、デスヘヴンの管理者「五天」の一人でありリーダーの天士である。 「アンジェロ。お前はいつからそんなに腐った?」 大天司と呼ばれている男は、有無を言わせないかのような威厳を維持し畳み掛けてくる。 それにアンジェロと呼ばれた男は、しばらく間を置き1つの言葉をいい放つ。 「分かりました。」 それだけで十分だと言わんばかりに大天司と呼ばれた男は、何も言ってこなくなった。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加