3.狗。

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「さ、シズちゃん。そこに手、ついて。」 湯舟の縁を持たされる。 膝立ちした体勢は正直辛かった。 「……♪」 シャワーのコックが捻られ勢いよく温かい水が出る。 それを 含ませるように臨也は シャワーのヘッド部分を昨日臨也を受け入れた場所に当てた。 「…………ッ…」 力を抜くと水が逆流する。 かといって力を入れないと大嫌いな臨也のモノは出てくれない。 「…………ひぁっ…」 臨也の指が侵入する。 中を引っ掛けるようにして外に出す。 震える身体を呪いたくなった。 「…ねぇ、さっきから誘ってる?」 「「誰が手前とやるか!!二度とごめんだ!!」」 「ふーん。」 臨也の指はだんだんと別の行動をとり始めた。 抜き差しを繰り返し 腸壁を解けさせ柔らかくなった所で指を増やす。 「………はぁっ……ぁ…」 「かわいいなぁ♪」 ぐちゃぐちゃと三本の指が好き放題静雄の中を荒らした後 臨也は何か思い付いたように笑った。 「ちょっと待ってて。」 バスルームを出て行った臨也を見て チャンスと思い 静雄は置いてあった臨也のファーコートを羽織り 幸い人が擦り抜けられそうなくらい大さのバスルームの窓を破壊して逃げた。 Next→
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