1.殺し合い

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「見逃してよ。」 「ふざけんな、手前何回言ったらわかんだ。」 「えー?シズちゃん俺に何か言ったっけ?興味ないことは忘れる主義だからさぁ」 「池袋には二度と来んなってあんだけ言ってんだろうが!!」 力が強くなる。 仕方なく臨也は『こうさーん』っと呟き手を上げる。 「あ゛ぁ?」 「降参ー、ほら殺すなら殺せば?」 臨也は持っていたナイフを静雄に渡す。 「ここ一突きすれば死ぬよ?」 臨也は自分の左胸を指す。 まるで、静雄をからかうように 「ほら、こーこ。早くグサッと刺したら?大っ嫌いな俺を殺すチャンスだよ?」 「………………。」 静雄が臨也を睨む。 臨也は口角を吊り上げた。 「ふふっ…あはははは!!」 そして静雄をおもいっきり お腹を蹴り飛ばす。 吹っ飛ぶまでは行かなかったが 多少ダメージは喰らったようで満足。 「…馬鹿なシズちゃん。」 「……ってぇな。」 「あー、死んでも嬉しいんだけどな。生き地獄ってのもいいね。」 ニヤニヤと臨也が笑う。 静雄は額に汗を浮かべる。 「…シズちゃん、死んでよ。」 「んだとっ……………!!」 「痛い?やっと刺さった。」 腹部が痛い。 静雄の腹部に激痛が走る。 ふと見ると 腹部には注射器が容赦なく刺さっていた。 「シズちゃんの筋肉は異常なのは身を持って知ってるからね、新羅に協力してもらったよ。」 「……なん…だ、と。」 恐らく先程腹部を蹴られた時に仕込まれていたのだろう。 注射器を抜き その場に捨てる。 「さて、シズちゃん。一瞬おやすみー。あ、なんなら永久に寝ててもいいよ?」 「っざけんな……!!」 意識はそこでなくなった。 Next→
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