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臨也は羽織っていたファーコートを脱ぎ捨てる。
「………な、にすんだよ…」
らしくないが、声が震えていた。
「俺はシズちゃんが、大っ嫌いだからさ、嫌がらせ。」
「……っ!!」
蝶ネクタイを外され シャツのボタンが外されていく。
外気に晒された肌は 蹴られた部分が綺麗に桜色に染まっていた。
「誰にも触られた事ない?」
「!!」
臨也の手が肌を滑る。
その後を追いかけるように粟立つ。
背筋がゾクリと震えた。
「………ふふ。」
ニヤニヤと笑う臨也は、胸の突起に指を引っ掛ける。
「…………ぁあっ…」
「可愛いなぁ…。シズちゃんって敏感なんだ?」
耳を甘噛みするとそれにさえ ビクリと震えた。
「よく、こんな敏感な姿隠せてたよねぇ。あ、もしかして誰かに触って貰ってたの?」
「……触るな……っ…!!」
―バキッ
鈍い音が響く。
臨也は静雄を思いきり殴った。
「言う事聞いてよ。…………あ。」
臨也は何か思い出したかの様にベッドから降り、置いてあったボストンバッグを探る。
「これこれ。これで今日からシズちゃんは俺のね。」
「?」
よく見ると、それは犬様の首輪とリードだった。
合皮製の黒い首輪が首に繋がれる。
「……………っ」
リードを付けられ 思いっきり引っ張られた。
「あ………がっ…」
引っ張ると、首がしまり呼吸困難になる。
臨也はそんな姿を見て満足そうに微笑んだ。
「うん、淫乱犬に調教してあげるね。」
「………………嫌だっ…!!」
また、リードが引っ張られる。
「いっ…………ぅ…」
主人に逆らうのか?
臨也の赤い目が 自分を写す。
仕方なく静雄は、堕ちた。
正直、堪えれなかった。
快楽を求め出た結果は 堕ち
臨也に服従する しかない。
「………いざ……ゃ…」
「どうしたの?」
顔を近づけるようお願いして
静雄は臨也に口付けた。
「………大っ嫌いだよ、シズちゃん。」
臨也はそういって、静雄の首元に噛み付いた。
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