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俺は結局、答えを見付けれなかった。そして諦めた。
再び少女を見たとき、少女は一人では無かった。少女の周りには、俺が魂を天界に運ばなかったせいで、長い間現世を漂っていた魂がいた。
「人が死ぬのは、あなたが魂を運ぶのは、運命だよ」
少女は厳かに断言した。
「『命』を『運ぶ』と書いて運命だよ」
俺はゆっくりと少女に近付いていく。
いつの間にか俺の手には巨大な大鎌があった。デスサイズと呼ばれる、死神の仕事道具だ。
俺は少女の目の前に立ち、デスサイズを振りかぶる。
「これが、こんなものが運命だと?」
俺は力一杯デスサイズを振り下ろし、振り抜く。
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