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また夢を見た。
見るべくして見る夢を。
いつも最後に、私を試すだのなんだの言われて目が覚める。
どこにいる誰かもわからないが、『彼』の言う言葉はいちいち胸に刺さってくる。
だが、目覚めて数分後には意識の外に消え去ってしまうし、それが普通だろう。
夢を気にしすぎるだなんて、時間の無駄だ。少なくとも私はそう思っている。
そして今日も今日とて変わらない日々は続いていく。
────はずだったのに。
『彼』がそれを壊した。
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