ビッグマウンテンドジャース

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
メロディー聞こえたついこの前、 吉原紗英は、妙な体験をした‥。 今回はこのミステリアスでデリシャスなグラシャラボラシャスな物語を物語っていこうと、物語っているしだいです。 休日の昼下がり、吉原紗英は、元々公園だった場所作られたオープンカフェで、もの思いにふけっていた。 その時、妙な違和感を感じた紗英は、周りの風景を見てみると、それは自分が幼い頃によく遊んだ、 あの公園の風景だった。 「そばかす。」と聞こえた瞬間、意識は遠くへ飛んでいった。 ―――鼻先をくすぐる風に少し照れ笑いして 歩道を渡る仔犬のむれは足早に歩き出してる ママのつくったプディングはバニラの匂いがした 公園まではあと少し 口笛を吹いてる 長い髪に憧れた 夜に降る雨は好きだった フラれて泣きべその帰り道 おしゃべりは助けてくれた 見上げるほど高い向日葵はみんなの匂いがした 「もう二度と会えなくなるの?」 それが聞けなかったの 空をあおいで 手を叩いて 大地にキスをするような 生まれたての物語と 果てしない胸騒ぎ 陽はおちる あたしの上に 消えないで 胸のドキドキ 季節が変わってゆくたびあたし達は歩きだす 公園まではあと少し 口笛を吹きながら 空をあおいで手を叩いて 大地にキスをするような この想いが 強いのなら 傷ついて かまわない 歩き疲れたら 叫びだして 暗闇を恐がるような 子供の瞳に 映る虹は こわれる事を 知らない 手をのばして 光りに顔を照らして! 「‥大丈夫ですか?」 タモリ似の男が紗英に話かける。 「ここは誰?タモリはどこ?」 タモリモドキ「アナタはもぉ 思い出から出ることは出来ません! 入ってしまったのですから!」 以上、妙な物語でしたっていう。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!